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横浜市社会福祉協議会、市内18区社会福祉協議会の主催、市健康福祉局共催
孤立させない地域の「縁」 ~誰もが住みやすい地域づくりへ~
よこはま地域福祉フォーラムの基調講 豊中市社協 福祉推進部長 勝部麗子氏

 
 11月24日(木)に開催された今年度2回目となる「よこはま地域福祉フォーラム」で、豊中市社協 福祉推進部長の勝部麗子さんが、基調講演『孤立させない地域の「縁」 ~誰もが住みやすい地域づくり~』で、専門職としてのコミュニティソーシャルワーカーが誕生した経緯をふりかえりつつ、「制度の狭間」といわれる課題への支援のあり方やコミュニティソーシャルワーカーの役割について、事例を交えて解説してくれた。

 関内ホールの1,2,3階は満員で4階に空席があったほどの盛況であった。 


  勝部さんは、新人だったころの福祉活動そのものが無いような時代に釈迦用に入り、介護者の会から学び、そして阪神淡路大震災が転機となった。また、自分が活動で悩んだ時、娘が、辞めちゃったら「寂しいという人が・・・」、といったときに、自分のやるべきことを確信した。

 「地域コミュニティが希薄化し、孤立、孤独化、引きこもり、「ごみ屋敷」などが報じられる中、地域に埋もれた課題、制度のはざまの問題を、実際に当事者から話を聞くとそれぞれ背景を抱え、生きる気力を失ったりしている人が大半。地域の中で孤立しないよう、住民の方たちと支援している、と事例を挙げ、話してくれる。
   


 今テレビでも報じられているが、例えば「ごみ屋敷」、これは社会的孤立の象徴 。近隣の人からは「困った人」と思われがち。でも、病気になったり、足腰が悪くなり重いものが運べないなど、いろいろな背景を持っている。「困った人」と思われている人は、実は「困っている人」です。あきらめないで丸ごと支援する。そういう人たちを住民とともに支援しています。

 
ひきこもりの人。大学受験の失敗だったり、リストラだったり、人生のどこかでつまずいて、家にこもってしまった人たちです。親もどこに相談したらいいのか分からず、5年、10年、なかには30年という人もいた。外に居場所をつくって就労体験をしてもらい、就職にまで結びつけるなど、再び社会とつながる手伝いをします。  

 困っている人は自分から「助けて」と声をあげません。サイレントプア。誰かが「ここに、こんな人がいる」と気づかなければ支援の手は届かない。「助けて」といえる社会に。豊中でその役割を担っているのが住民の皆さん。高齢者や障害がある人への日常的な見守りや、「福祉なんでも相談」などを通して、地域で困っている方を発見し、私たちに繋いでくれることで、初めて支援の歯車が回ることになる。

 行政も縦割りで、たらい回しもあるが、「道がないなら、作ればいい」。でも、個人だけでは限界で、やはり社協、行政とも連携し、地域と一体となり対応しなければ前に進まない。

 今は、だれでも落ちてしまう社会。老々・認知症介護、夫婦の一人がなくなれば、即孤立化、孤独。若い子育て中のお母さんは、両親とも離れて暮らすことから、子育てで悩むといった、だれでもが、そうなってしまう可能性のある社会。他人事として傍観するのではなく、自分たちが安心して生活できる社会を作らなければ、と思う。「ごみ屋敷」「ひきこもり」に限らず、すべての弱者につながる問題では。

 「厳しい人を見捨てる社会は、みんなが見捨てられる社会」ではないか。阪神淡路街震災後に気づいたことだが、コミュニティがなくなると、人は死んでいく。当事者に寄り添った対応をし、「独りぼっちを作らない」思いで活動している。
 「いちばん厳しい人を見捨てる社会は、みんなが見捨てられる社会」

 講演後、会場の外で勝部さんの著書「ひとりぽっちを作らない」の販売が行われ、その場でサインしてもらえることもあり、長蛇の列ができていた。

 なお、この講演終了後には、当関内ホールと横浜市健康福祉総合センターに分かれ、分科会が設けられた。
 
 分科会   内  容  サブタイトル
 1  社会からの「孤立」を皆でで支える。  ごみ屋敷や子どもの貧困など、制度の狭間に向き合う
 2  地域を元気に!支援を支「縁」に!  身近な地域の支え合い
 3  世代を超えて、つながる縁  若い力を地域の力に
 4  「暮らしの安心」を地域で支える  市民参加で広がる権利擁護
 5  施設と地域が紡ぐ「縁」  社会福祉法人・施設の地域における公益的取り組み

  泉区では、和泉中央地区社協と泉区社協が分科会2で「いこいの家(常設さろん)から始まる支え合い」を実践報告しました。