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 横浜市社協、18区社協の共催で地区社協研修 
つなげて 支える 地区社協 
講演に続き、西区、泉区の事例発表とパネルディスカッション 

講演する中村先生
 講演する中村先生
 平成26年度地区社協研修・小地域福祉活動推進研修が、12月15日(月)関内ホールで、横浜市社協主催、横浜市18区社協、横浜市健康福祉協の共催で開かれた。

 今回のテーマは、「つなげて ささえる 地区社協 〜地域のネットワークづくりで問題解決!〜」。地区社協は、地域の様々な団体で組織された協議会で、住民が安心して暮らせる地域づくりを進める大切な「地域福祉の推進役」。近年では、身近な近所同士で支え合い活動など、地域福祉活動のまとめ役としての役割も期待されている。そのため、今回の研修では、地区社協の持つ「つなげる力」「問題を解決する力」に焦点を当て、それらに取り組んでいる実践事例をもとに、これからの地区社協活動について考えよう、と企画した、と事務局は語っていた。

 冒頭、神奈川県立保健福祉大学の中村美安子准教授による「地域の安心を支えるために〜地域のつながりを創る〜】と題した講演が行われた。
 今や、高齢者世帯では、夫婦のみと一人暮らしが半分以上を占めており、今後とも増加していく。しかも、一人暮らし世帯では約60%が15分以内の距離に親族がいなく、特に男性の場合は約40%が親しい友人もいない。(内閣府調査)
 これらを背景に、孤立死、所在不明高齢者、不明者、徘徊事故死、消費者被害、災害時要援護者、ちょっとしたことを頼める相手がいない、などが地域にある問題として起こっている。
  泉区富士見ヶ丘地区社協の発表
   泉区富士見ヶ丘地区社協の発表


 @ちょっとしたことの手伝い、家事の手伝い、付添い、軽度者のデイサービスといった公的サービス外の生活支援、A見守り、定期的訪問、関係づくりの仲立ちといった安全安心のための支援、B福祉サービス利用支援、金銭・財産管理といった判断能力不十分な人の支援などが、地域に求められているとして、国内各地での事例を紹介。
 高齢者の自助の支援を取組み活動していると、知り合いが増える、情報が入る、専門職・役所・顔役などとの接点ができるということから、身を守る環境ができていくのでは。できることからやってみる。そして違うと思ったら「やめる」ことも必要、と語る。

 第2部では、事例発表として、まず西区第4地区社協が「地域の横糸を目指した」と題し、活動紹介を行った。当地区は、人口約1万5千人、高齢化率24.9%。急な山坂・階段・狭い道路・戸建て木造住宅が多く、商店・公園が少なく、いっとき避難場所が少ない。高齢者対象の活動として、ふれあい会、友愛会、食事会などの交流会を行っており、情報交換・共有で高齢者福祉の質の向上と楽しく元気に暮らせる地域を目指している。
富士見ヶ丘地区社協の発表メンバー  
富士見ヶ丘地区社協の発表メンバー  

 「ふれあい会」は、自治会町内会単位で結成され、一人暮らし、高齢者世帯、昼間一人世帯の見守り・訪問活動、食事・お茶会を実施。今年度では11自治会町内会で70回、延べ1500人以上の参加者数となる。クリスマスコンサートや「みんなのまつり」を開催し、参加関係団体も増え、活動発表の場、相互理解の場となっている。
 これからの方針としては、@各団体の活動活性化による地域全体の向上、A地域内各団体の横のつながりを図る、B達成感、やりがいある事業を開発する、としていた。

 事例発表の第2は、泉区富士見ヶ丘地区社協が「富士見ヶ丘地区 課題解決の取組み」を発表。
 境川と和泉川の合流点、水と緑に恵まれ、最近コウノトリも飛来。人口9300、高齢化率27.1%。当社協の活動は、一人暮らし者のふれあい忘年会・バス旅行、地域の集い、健康マージャン大会、地域の活動12団体への助成を行っている。平成16年に、社協の別組織として「富士見ヶ丘福祉の会」を設立、会員登録性で260名ほどの会員。対象者は高齢者、子育て中の家庭、障がい者で、庭の手入れ、家の小修理、買い物手伝いなどを行っている。この活動で、@支援活動の重要性実感、A活動者は、地域が気になるようになった、B住民同士の関係づくりが広がった、としている。

 もう一つの柱は、地域一体化で、3本の矢と言っている。目標は、近所同士の助け合い、安心安全快適なまちづくり。@地域の活動や地域内の施設を知ろうと、地域活動団体パンフレット集作成とパネル展示や地域・介護の集い、祭り、障がい児者との情報交換会などの交流会の開催など。これら取組みで、@地域の状況が見える、A各種団体の役割が見える、Bヒト・モノ・場所の確保がしやすい、C担い手発掘機会が増加、D関係組織が、解決に向け同じ方向に。
パネルディスカッションが始められました  
 パネルディスカッションが始められました  

 これら活動は、毎年見直し、すぐ実行、続けられる方法を考える、社協PRをあらゆるときに、楽しみながら、賛助金へ感謝を伝え、関係先との連携を心掛けている。
 今後の課題は、@3本の矢体制の継続、A障がい児者・施設との交流、住民が楽しめる企画と実施、C区自生金だけに頼らず運営できる体制、などを挙げていた。

 事例発表後、パネルディスカッションに。まず相互に質疑応答、そして中村先生から、それぞれの社協に対し、特徴的な活動や組織について、より深く説明・紹介を求めていた。
 各活動において、柔軟な考え・体制で、小さいことから進め、大きく育てていくことで、うまくいっている例もあることを紹介していた。