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”Safety Kids いずみ”
「これ、危ない」自分で学ぶ けが・溺れ・窒息…
事故防止策、園児に講座...
朝日新聞全国版 2月18日

 「Safety Kids いずみ」の今年度の取り組みについて、2月18日の朝日新聞全国版でご紹介されました。
 http://digital.asahi.com/sp/articles/DA3S12801800.html…

 身のまわりの事故を防ぐために、子どもたちはどんなことに気をつければよいのでしょう? 子ども自らが事故防止策を学ぶ取り組みが、昨夏から今年1月にかけて7回にわたって横浜市の保育園で行われました。その様子を紹介します。

 園庭に立つ木の柱。そこから飛び出している金属製のフックを一人の園児が指さした。「ここ、ぶつかったら危ないんじゃない?」

 1月中旬、横浜市泉区の緑園(りょくえん)なえば保育園で、子どもがさまざまな事故予防を学ぶ講座「あんぜんカレッジ」の最終回が開かれた。年長児25人が参加し、園の建物や園庭でけがなどにつながりそうな場所を見つける「ハザードハンティング」が行われた。
 別の園児は、1階と2階をつなぐ外階段の手すりを見て「よじ登ったら下に落ちちゃう」と指摘。ほかにも、指が引き込まれると危ない引き戸のすき間や、つまずきそうな段差などを次々と「発見」していった。

 在日米海軍消防隊で危機管理教育に携わった経験をもつ講師の長谷川祐子さんは「子ども自身が事故をイメージしてみることが大切。危険を察知し、事故を予防することにつながる」と話す。米国では子ども自身が4~5歳から危機管理教育を受けることが多いという。

 「あんぜんカレッジ」は神奈川県のモデル事業として、子どもの事故予防に取り組む非営利団体「Safety Kids いずみ」が実施。緑園なえば保育園の年長児らを対象に、昨夏から計7回の講座を開いた。

 昨年7月の「水遊び・溺れ」の回では、ライフジャケットを園児が身につけてプールに入り、水に浮かぶ体験をした。また、空の2リットルのペットボトルを抱いて水に浮く練習もした。万が一、川や海で流され、浮袋などの代わりにペットボトルを投げ込まれた場合を想定したものだ。

 講座を終え、同園の向田まり子園長は「子どもたちの安全に対する意識が高まった」とみる。「窒息・中毒」の回で食べ物がのどに詰まる危険性を教わった園児たちは、その後の食事で「30回かんで食べないと詰まるよ」と互いに言い合っていたという。

 今年1月に園児の保護者向けに実施したアンケートの自由回答をみると、「家に帰ってくると必ず『大事な話』といって子どもが学んだことを話してくれる」など、「あんぜんカレッジ」での経験を親子で共有している様子も垣間見られた。

 「Safety Kids いずみ」の太田由紀枝代表は「子どもたちは、事故の一歩手前の『ヒヤリハット』を繰り返し経験している。その経験を、子どもも大人も事故予防の知識として生かしていくことが重要だ」と話す。

 同団体では今後、一般向けに事故予防の指導者を育成する講座も計画している。「あんぜんカレッジ」で使ったワークシートは同団体のホームページ (https://s0574508ebd02e089.jimcontent.com/…/こどものあんぜんカレッジワーク…/)から無料でダウンロードできる。(坂井浩和)